AIに関する資格が、ここ数年で増えてきました。
生成AIパスポート、G検定、E資格。
名前は聞くけれど、どれを取ればいいのか分かりにくいと思います。
この記事では、代表的な3つの資格の違いを比較します。
そのうえで、目的に合った選び方を解説します。
先にお伝えすると、選ぶ基準は「レベルと目的」です。
まず触れる入門なら生成AIパスポート、活用の知識ならG検定、実装まで学ぶならE資格、という並びです。
試験の制度やシラバスは改定されることがあります。本記事は2026年7月時点で各資格の公式サイトを確認した内容です。受験料や日程などの最新情報は、各資格の公式サイトでご確認ください。
まず、3資格の位置づけを整理します。
大きな違いは、レベルが上がるほど求められる知識が専門的になることです。
そして後で詳しく触れますが、E資格だけは受験の前に講座の受講が必要です。
自分がどのレベルを目指すのかで、選ぶ資格が変わります。
生成AI活用普及協会(GUGA)が実施する、入門レベルの資格です。
生成AIの基礎知識に加えて、情報漏洩や権利侵害といった注意点まで学べます。
AIをこれから使う人が、最低限のリテラシーを体系的に押さえるための資格です。
| 受験資格 | 制限なし |
|---|---|
| 受験料 | 11,000円(税込)/学生5,500円(税込) |
| 形式 | オンライン(自宅受験・IBT方式)・60分・60問 |
| 開催 | 年5回(2月・4月・6月・8月・10月) |
受験資格に制限がなく、自宅で受けられます。
3資格の中では、最初の一歩として選びやすい位置づけです。
なお、シラバスは毎年改定されるため、学習時は最新の範囲を確認してください。
日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する、活用リテラシー向けの検定です。
「AIで何ができて、何ができないか」「どこに活用すればよいか」を体系的に学べます。
企画や推進の立場で、AIの知識を身につけたい人に向いています。
| 受験資格 | 制限なし |
|---|---|
| 受験料 | 一般13,200円(税込)/学生5,500円(税込) |
| 形式 | オンライン(自宅)または会場・多肢選択 |
| 開催 | 2026年はオンライン年6回+会場年3回 |
受験資格に制限はなく、受験チケットを買って希望の回に予約する方式です。
合格すると、AI人材のコミュニティ「CDLE」に参加できます。
また、ITパスポートやDS検定と組み合わせた「DX推進パスポート」の対象にもなっています。
同じくJDLAが実施する、実装レベルのエンジニア向け資格です。
ディープラーニングの理論を理解し、手法を選んで実装できる力を認定します。
3資格の中で最も専門的で、受験のしかたも他と異なります。
| 受験資格 | JDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了していること |
|---|---|
| 受験料 | 一般33,000円(税込)/学生22,000円/会員27,500円 |
| 形式 | 会場受験・120分・多肢選択(PyTorchまたはTensorFlowを選択) |
| 開催 | 年2回(2026年は2月・8月) |
いちばんの特徴は、受験の前に認定プログラムの受講が必要なことです。
つまり、E資格を目指すなら、まず認定講座を選ぶところから始まります。
この点は後ほど詳しく解説します。
ここまでを表にまとめます。
| 項目 | 生成AIパスポート | G検定 | E資格 |
|---|---|---|---|
| レベル | 入門 | 基礎〜中級 | 上級(実装) |
| 対象 | AIを使う人全般 | 企画・推進側 | エンジニア |
| 受験資格 | 制限なし | 制限なし | 認定講座の修了が必要 |
| 受験料(一般・税込) | 11,000円 | 13,200円 | 33,000円+講座費 |
| 形式 | 自宅オンライン | 自宅または会場 | 会場のみ |
| 年間の回数 | 5回 | オンライン6回+会場3回 | 2回 |
費用と専門性は、パスポート → G検定 → E資格の順に上がっていきます。
E資格だけは受験料に加えて、認定講座の受講料がかかる点に注意してください。
どれを選ぶかは、何をしたいかで決まります。
まず生成AIを安全に使えるようになりたい
生成AIパスポートが入口になります。受験資格の制限がなく、リテラシーを体系的に押さえられます。
AIの活用知識を、企画や推進の立場で体系的に学びたい
G検定が向いています。技術の詳細よりも、活用の全体像を理解したい人に合います。
エンジニアとして、実装までできるようになりたい
E資格が目標になります。ただし受験には認定講座の修了が必要なので、講座選びとセットで考えます。
3資格の中で、E資格だけは進め方が違います。
受験するには、JDLAの認定プログラム(認定講座)を、試験日の過去2年以内に修了している必要があります。
独学だけでは受験できません。
つまり、E資格を目指すことは、認定講座を選ぶこととほぼ同じです。
JDLAの公式サイトによると、認定プログラムの中には、専門実践教育訓練給付制度などの対象になっているものがあります。
給付金を使えれば、講座の実質負担を下げられる可能性があります。
講座が制度の対象として認定されていることと、受講する本人が受給の条件を満たすことです。条件は制度によって異なり、改定されることもあります。対象かどうかは、講座の公式情報とハローワークなどの公的窓口でご確認ください。
給付金の仕組みや実質負担の考え方は、AIスクールの給付金はいくら戻る?で解説しています。
当サイトで個別に調査したスクールの中にも、E資格の認定講座を提供しているところがあります。
各スクールの料金や学習内容は、それぞれのレビュー記事で詳しく確認できます。
スクール選びの全体像は、AIスクール比較も参考にしてください。
生成AIパスポートかG検定が入口になります。
どちらも受験資格に制限がありません。
E資格は前提となる知識が必要なため、いきなり目指すのは難しいことが多いです。
資格は、知識を身につけたことの証明になります。
ただし、就職や転職の結果を保証するものではありません。
求められる要件は職種や企業によって異なるため、目指す先の条件もあわせて確認してください。
受験料だけで見ると、生成AIパスポートが低めです。
ただし、資格は費用ではなく目的で選ぶのが基本です。
自分が目指すレベルに合っているかで判断してください。
AI関連の3つの資格を比較しました。
どれを選ぶかは、費用よりも「何をしたいか」で決めるのが基本です。
まずは自分が目指すレベルを整理するところから始めてみてください。
なお、試験制度や費用は改定されることがあります。
お申し込みの前に、各資格の公式サイトで最新の情報をご確認ください。