AIスクールを調べると、「給付金で最大◯%オフ」という案内を見かけます。
でも、実際にいくら戻るのか、自分が対象になるのかは分かりにくいものです。
先にお伝えすると、「最大◯%」という数字だけでは、実質負担は決まりません。
定価と、制度の上限との関係で、戻る額が変わるからです。
この記事では、AIスクールで使える給付金の仕組みを整理します。
そのうえで、実際にいくら戻るのかを、実質負担の考え方から解説します。
給付金の制度は改定されることがあります。本記事は編集部が調査した時点の内容をもとにしています。給付率や上限額、対象条件の最新情報は、厚生労働省やハローワーク、各スクールの公式情報でご確認ください。
給付金と一口に言っても、実際にはいくつかの制度があります。
代表的なものを整理します。
一般教育訓練給付金
受講料の一部が戻る、比較的利用しやすい制度です。給付の割合と上限額は、後述の専門実践のものより小さめに設定されています。
専門実践教育訓練給付金
より高い割合で戻る一方、対象として認定された講座が限られます。AIスクールで「最大◯%」と大きく打ち出されている場合、この制度を指していることが多いです。
そのほかの支援制度
第四次産業革命スキル習得講座の認定や、リスキリングを対象とした支援事業など、別枠の制度もあります。
どの制度が使えるかは、講座によって異なります。
そして、給付の割合や上限額は制度ごとに違い、改定されることもあります。
まずは「複数の制度があり、講座ごとに使えるものが決まっている」という点を押さえてください。
給付金でつまずきやすいのが、この条件です。
対象になるには、次の2つが両方とも必要です。
1つ目は、講座側の要件です。
対象として認定された講座でなければ、そもそも給付金は使えません。
2つ目は、受講する人側の要件です。
雇用保険の加入期間など、個人の状況によって変わる条件があります。
つまり、対象講座であっても、本人が条件を満たさなければ給付は受けられません。
逆に、条件を満たしていても、対象外の講座では使えません。
自分が対象になるかどうかは、ハローワークなどの公的な窓口で確認するのが確実です。
ここが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。
「最大80%」と書いてあっても、その割合がそのまま戻るとは限りません。
制度には、戻る額の年間上限があるからです。
戻り方は、大きく2つのパターンに分かれます。
定価が上限の範囲内に収まっている場合です。このときは、給付の割合がそのまま実質負担に反映されます。編集部が調査した13校の中には、次のような例がありました。
給付率が高く、定価が上限内に収まると、実質負担は大きく下がります。
定価が高く、給付率で計算した額が年間上限を超える場合です。このときは、割合ではなく上限額が先に効きます。調査した中には、次のような例がありました。
つまり、同じ「最大80%」でも、定価が高いと給付率どおりには下がりません。
「最大◯%」という割合だけを見ても、実際に戻る額は分かりません。定価がいくらで、上限がどう効くかによって、実質負担は変わります。
各スクールの定価と実質負担を並べて比べたい場合は、給付金・補助金が使えるAIスクールで確認できます。
費用全体の考え方は、AIスクールの費用相場でも解説しています。
給付金を使うつもりなら、申し込み前に次の点を確認してください。
公式サイトや講座ページで、対象制度の記載を確認します。
「最大◯%」の表記があっても、対象の範囲や条件は講座ごとに異なります。
雇用保険の加入期間などは、個人によって変わります。
ハローワークなどの公的な窓口で、事前に確認しておくと安心です。
給付金は、受講後に申請して支給される仕組みのことが多い制度です。
申し込み時にその場で割引されるとは限らないため、当面の支払い額も見ておきます。
自分に合う費用帯や学び方を整理したい場合は、あなたに合うAIスクール診断も使えます。
給付金で実質負担が下がるのは、大きな利点です。
ただ、給付金が使えるからという理由だけで講座を選ぶのは、おすすめしません。
実質負担が下がっても、目的に合わない講座では、その支出は活かされないからです。
順番としては、まず「何を学びたいか」を決めます。
そのうえで、その講座が給付金の対象かを確認する。
この順番だと、給付金に判断を引っ張られずに選べます。
講座選びで見落としやすい点は、AIスクール選びで失敗しないためにでも解説しています。
多くの場合、受講後に申請して、あとから支給されます。
そのため、申し込みの時点では、いったん受講料を支払う必要があることが一般的です。
制度によって扱いが異なるため、申し込み前に確認してください。
そうとは限りません。
戻る額には年間の上限があり、定価が高いと上限が先に効きます。
割合ではなく、実際に払う実質負担で確認するのが確実です。
ハローワークなどの公的な窓口で確認できます。
講座が対象かどうかは公式サイトで、本人の受給資格は公的窓口で、という順で確認すると整理しやすくなります。
確認の具体的な手順は、給付金の対象か確認する方法で解説しています。
AIスクールで使える給付金の仕組みを整理しました。
給付金は、実質負担を大きく下げられる制度です。
一方で、条件や上限があり、割合の数字だけでは判断できません。
まずは自分が対象になるかを確認したうえで、実質負担で比べてみてください。
なお、給付率や上限額、対象条件は改定されることがあります。
お申し込みの前に、最新の情報を公的窓口と公式サイトでご確認ください。